公開講演会(1)「英文学科」におけるテクストと歴史的コンテクストの力学—ジョン?チャートン?コリンズからI.A.リチャーズに至る文学研究方法論の道程(2)中世後期イギリス聖人伝を読む
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文学、英語文献学、そして人類学という学際的な視点から活躍する若手研究者、唐戸信嘉氏が、「英文学科」において文学研究方法論が変化していく過程をジョン?チャートン?コリンズからI.A.リチャーズに探り、論ずる。また、中世英語英文学研究分野において日本を代表する研究者である池上惠子氏が、中世後期イギリス聖人伝における人間の生き様を伝える記述から、修道士の初歩的教育と平信徒教化の読み聞かせという本来の目的とともに、当時の読者?聴衆は何を理解したのか、本文の精読から読み取れる?物語性?について講じる。
茨城キリスト教大学文学部現代英語学科助教
唐戸 信嘉 氏
2016年立教大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程修了(博士学位取得)。主要論文に、「Jude the Obscureにおける『婚姻』と『家族』の概念:1890年代イギリスの人類学的議論を踏まえて」日本英文学会『関東英文学研究』第6号(2014)、『鳥と人間をめぐる思考—環境文学と人類学の対話』(共著)勉誠出版(2016)。
成城大学短期大学部名誉教授、前大東文化大学外国語学部?同大学院教授
池上 惠子 氏
1968年東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了、2005年成城大学短期大学部名誉教授。2005年4月~2009年3月大東文化大学外国語学部?同大学院教授、2007年4月~2009年3月同語学教育研究所長。著書に、『中世イギリス聖者伝:「バルラームとヨサファトの物語」:写本校訂と比較研究』学書房(1991)、『助動詞Do:起源?発達?機能』(共著)英宝社(1994)、Barlaam and Josaphat: A Transcription of MS Egerton 876 with Notes、Glossary, and Comparative Study of the Middle English and Japanese Versions(New York: AMS Press,1999),‘Sawles Warde’ and the Wooing Group: Parallel Texts with Notes and Wordlists. Harumi Tanabe & John Scahill,Shoko Ono, Keiko Ikegami et al, eds. (Frankfurt am Main: Peter Lang,2015)など多数。翻訳に、G. Leech & J. Svartvik著『現代英語文法コミュニケーション編:新版』紀伊國屋書店(1998)などがある。
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